マレー半島モンスーン寄稿

日本に初めてプラナカンを紹介した著者2名によるシンガポールとマレーシアに関するブログです

謹賀新年 展覧会のお知らせ

新年おめでとう御座います。


2年にもわたるコロナの収束がなかなか見えない毎日が続いておりますが、皆様にとって2022年が健やかで平穏な年でありますようお祈り致しております。

 

そして新年から嬉しいお知らせがあります。


福岡市美術館にて1月19日~3月27日まで、
シンガポール・スタイル1850-1950プラナカン・ファッション100年の旅」と称した展覧会が開かれます。
これは2016年に同じく福岡と松濤美術館で開催された「サロンクバヤ シンガポール麗しのスタイル」展の続編とでも言いましょうか、Babaの重鎮であるLee Kip Lee氏(かつてのシンガポール・プラナカン協会会長、Dick Lee氏のお父様)一族が福岡市美術館に寄贈した貴重なコレクションの数々に、「インドネシア染織」の世界的コレクターとして知られるエイコ・アドナン・クスマ女史のコレクションを合わせた素晴らしい展覧会です。

「クラシック。だけど革新的。」というキャッチコピーにあるように、マレー半島の最南端、シンガポールが世界屈指の貿易港として栄え、自由な空気が行き交う土地の中で様々な国のエッセンスを取り入れ、独自のセンスを磨いていったプラナカンの人々。彼らのファッションがどのように育まれ、変容していったか?プラナカンの全盛期ともいえる100年の時を追って見ることが出来る大変貴重な展覧会です。それはまさにクラシックと革新が共存した魅惑的な世界。

1月22日(土)には館長さんによる「シンガポール・スタイル―コーデの極意」というレクチャーも開催されます。
コロナ禍で遠出がなかなか困難な中とは思いますが、感染対策を徹底しながら足を運べる方は是非いらして下さい。
レクチャーの申し込みなど、詳しくは下記までどうぞ。

 

シンガポール・スタイル 1850-1950プラナカン・ファッション100年の旅
2022年1月19日(水)~3月27日(日)まで
https://www.fukuoka-art-museum.jp/exhibition/singaporestyle/


f:id:peranakan:20220103183539j:image

久々に講演会のお知らせです

ご無沙汰しています。

講演会と言っても、オンライントークなのですが、7月21日午後4時に大阪の阪急梅田のアジアフェアでプラナカン・トークを行います。

 

公式ウェブサイトでもプラナカンについての説明のほか、料理動画もアップしています。

 

お時間あれば、覗いてみてくださいね。

 

https://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/asia/index.html

シンガポール屋台料理がユネスコ無形文化遺産に

シンガポール政府が2018年にユネスコに申請していた屋台文化の無形文化遺産登録が12月16日に正式にかないました。


f:id:peranakan:20201219212115j:image

屋台はマレーシアにもタイにもある、シンガポールだけのものではないとのブーイングが早速起きていますが、

 

まず何よりも、シンガポールほど国をあげてホーカーズセンターを整備しているところは無いと思います。

 

移民で成り立ってきた歴史を持つシンガポールの屋台料理は、独り者の労働者たちの胃袋を満たすために不可欠なもので、それは現代のシンガポール人にとっても日常の一部です。

衛生問題にうるさい政府は路上販売を禁止するかわりに公共のホーカーズセンターを国中のあちこちに整備し、設備を合理的に整え、厳しい衛生チェックを実施してきました。他の国々はどうでしょうか? 食中毒になっても客の自己責任、ではないでしょうか?

 

屋台文化を自らの大切な文化と捉え、それをシンガポールの魅力としてアピールするのは今に始まったことではなく、長年政府観光局も力を入れてきましたし、それをユネスコに自国の文化として申請しようという着眼点や情熱が今回の勝因と言えるでしょう。シンガポール政府ならではの賢さであることは間違いありません。

 

なお、リーシェンロン首相の発表によると、12月26日から1月11日の間、今回の受賞を記念してシンガポール屋台料理フェスティバルを開催するとのこと。

参加できないのが残念ですね。


f:id:peranakan:20201219212133j:image  
f:id:peranakan:20201219212153j:image  

f:id:peranakan:20201219212214j:image  
f:id:peranakan:20201219212231j:image


 

 

 

バーチャル プラナカン フェスティバル

明日から11月21日と22日の2日間、プラナカンフェスティバルがリモートで開催されます。トークや博物館などの案内などいろいろなプログラムが催されるようです。

案内は英語になりますが、是非ご参加ください。

 


We are organising our very first... - Peranakan Sayang | Facebook

Studio j さんの炭石鹸

残暑お見舞い申し上げます。

コロナによる感染者が三ケタが続いている東京では、毎日のうがい手洗いが絶対に欠かせません。
その中でもこだわっているのが、お気に入りの固形石鹸を使っての手洗いです。

一時期、液体除菌ソープがスーパーから瞬時に消え去り、代わりに昭和の香りがぷんぷん漂う懐かしいブランドの固形石鹸が並んでいましたが、それもまた良し。
ただ皮膚の弱い私は日に何度も液体除菌ソープで手を洗い使い続けるとカサカサになってしさまいました。
そんな中、今1番使っているのが以前ブログでご紹介したマレーシアのStudio jさんのオーガニック・チャコール(炭)ソープです。
https://studiojsoap.com/

エッセンシャルオイルで香りをつけ、コールドプレスド製法で作られている石鹸です。


f:id:peranakan:20200817153225j:image

マラッカの高級ホテルMajestic Malaccaのスパで出会って以来、この石鹸が大のお気に入りとなり、洗顔にもボディーにも髪の毛用のシャンプーなども、様々な種類を使い分けています。
炭には抗菌・消臭作用が期待できると言われていますので今の時期にはピッタリの石鹸かもしれません。

こちらのスパイスソープは、大航海時代、海のシルクロードといわれたマラッカ海峡を行き交う船が世界へ運んだスパイスの香りをイメージして作られた石鹸だそうで、シナモンやアニスなど、思わず食べたくなってしまう美味しそうな香りがします。
調香師の友人曰く、香りというのは視覚よりも先に、脳に瞬時に届くスゴいパワーがあるとか。
人間が感じる基本的な味覚はわずか五つ(最近はうま味も加わりましたが)と言われているのに対し、香りは訓練すれば数千種類もの識別が可能だそうです。

その多くは経験値によって育まれるものだそうですが、スパイスソープを使う度にマラッカでの様々な記憶が蘇ります。次はいつ行けるかしら~とも。

Studio j さんの石鹸は、大きな泡がブクブク立つタイプではなく、肌全体を包み込むようなシルクのような滑らかさと、きめ細かな泡立ちが特徴の石鹸です。
洗顔にはもちろん、手を洗うには少し勿体ない気もしますが、日に何度も使うモノは肌に優しい上質なものが1番です。
日本にも送ってくれるサービスもあるようです✌

https://studiojsoap.com/

ニョニャクバヤ 販売のお知らせ

マレーシアの人間国宝、リム・スイーキム(以下、キムさん)の工房がお手頃価格のニョニャクバヤを日本でオンライン販売します。


f:id:peranakan:20200725140855j:image

キムさんはマレーシアやシンガポールインドネシアの王族やファーストレディ、セレブ御用達ですので、最高グレードのものになると一着15万円はくだりませんが、今回のアイテムは既製品なので1万円からの商品となります。

 

とはいえ、観光客むけの土産物とははるかに異なるグレードで、プラナカンなどのパーティーに着て行っても恥ずかしくないもので、正月や結婚式に人気です。


f:id:peranakan:20200725130303j:image

本来はマレーシアのペナン島でしか購入できない、日本では入手困難な超レアものとなりますので、このチャンスをお見逃しなく。現在メルカリにて出品中です。


今回のラインナップはこちら。

日本人好みのデザインを取り揃えました。


f:id:peranakan:20200725142510j:image

https://www.mercari.com/jp/items/m60328137088/


f:id:peranakan:20200725142527j:imagehttps://www.mercari.com/jp/items/m21661037664/


f:id:peranakan:20200725142550j:imagehttps://www.mercari.com/jp/items/m35234042542/


サイズと価格の詳細はメルカリでご確認ください。なお、黒は3点ありますが、サイズに限りがありますのでお早めに。他は1点物です。すべて素材 はコットンボイルです。